FlexNetの機能紹介(2):<実行管理(KPI監視)と継続的業務改善の進め方>
今回は前回に引き続き、FlexNetの機能紹介になりますが、実行管理(KPI監視)と継続的業務改善の進め方について触れたいと思います。
FlexNetによるKPI監視
FlexNetが現場の実績データを製造装置や物流マテハン機器・ハンディターミナル等と連携して情報収集することは、前回述べました。
これが実行管理システム構築の第一歩であり、データを上手く集める仕組みが無ければ、現場がどのように動いているのかを判断するための「見える化」が実現できず、見えないことには改善にはなかなかつながりにくいということになります。
つまり業務改善を行うためには、まずはFlexNetで現在の実績情報を上手く集めて蓄積し、それを次にどうやって見るかのところが重要になってくる訳です。
そのどうやって見るかについても、過去のソリューションでは一苦労でした。
そういった機能はDWH(データウェアハウス)やBI(ビジネスインテリジェンス)といったソリューションにも兼ね備えられていますが、これら分析系のソリューションは、「一旦蓄積した大量のデータをまとめてみる」ソリューションであり、FlexNetとの違いは、何と言っても「リアルタイム」に近いモニタリングを無理なく行えるかどうかという点です。
一般的にDWHやBIは、まとめて後で分析するという用途に使われるため、1時間のうちに温度や湿度等の条件が刻々と変化をしていく製造装置等からあがってくるようなリアルタイムでのデータを取り扱うように足回りが出来ておらず、不向きと言われています。
一方、FlexNetは現場の情報収集機能のみならず、製造や物流におけるKPIモニタリング機能を標準搭載しており、ストレスなく利用することが可能です。指図書の遵守率や不良率に加え、在庫回転率なども用意されており、エンドユーザ側でもう少し別の角度で見たいということになれば、その雛形を元にオリジナルのアウトプットを作成することも可能です。
そういった指標を元に、現業の製造や物流のボトルネックや現状を把握することができれば、よく見えないためにノーアイデアだった改善案も様々な切り口から浮かんでくるでしょうし、トライアルとして改善案を実施した場合にも、その効果をすぐに測定することができ、現場の業務改善のPDCAサイクルを回していくことが可能となります。

FlexNetで実現する継続的な業務改善
FlexNetはWebシステムである点とデータ参照権限設定等のセキュリティ機能を有効に活用すれば、自社のみならず関連会社や協力会社などの外部の工程管理や作業進捗、ならびに当該製品にどれくらいの作業時間が実績としてかかったかなど、今後の会社間をまたいだ工場間工程管理・サプライチェーンの実現が可能となります。
実はこの「複数工場間のサプライチェーン」に注目して繰り返して改善を行うことは、それまで拠点や会社・組織が障壁となってなかなか実施が難しかった部分であり、FlexNetを導入することで大きな効果が期待できる領域であると思っています。

実際にFlexNetを導入された弊社のお客様のほとんどが「複数拠点」での利用を前提とし、自社のみならず、自社製品を作り上げるための「工場間工程管理/サプライチェーン」をきちんと「見える化」し把握することで、きちんとした在庫把握や原価管理、委託先の納期管理を実現し、投下したシステム導入費用以上の効果を上げられています。
FlexNetを一つの拠点で利用することももちろん可能ですが、投資対効果を考慮すると、やはり直近・将来においての複数拠点・複数事業にわたっての導入を前提としたほうが、より幅広く効果的であるということが弊社事例からも言えます。
これだけ生産が海外を含めて分業化されてきている現在では、こういったソリューションを利用して場所が遠く離れていても「見える化」を実現し、その指標を利用して継続して改善を自ら行っていける「現場力アップ」が非常に重要なポイントになってきているのではないでしょうか。
次回は、いよいよ最終回として、「製造業と物流業での今後の競争力強化施策とBENGの提供するソリューション」をお送りします。
(東洋ビジネスエンジニアリング株式会社 プロダクト事業本部 営業部 菅原 一雅 すがわら かずまさ)